top of page

AIと著作権 ④クリエイターの創作活動への影響

更新日:5月10日

AIと著作権 ③考えられるリスクと懸念 で、権利者(クリエイターや実演者等)の「AI生成物が著作物として大量に出回ることの人的新規創作への影響」について書きました。


これは、生成AIの活用により人々がごく短時間で簡単に作品を生み出すことができる(それらが出回る)ことで、アナログ(手作業)での新規の創作が萎縮する恐れを指摘したものです。


個人的な見解(予測)としては、AI生成物が大量に出回れば出回るほど、アナログで創られた作品の価値が増していくのではないかと思っています。例えば「音楽」の再生機器を考えると、専用アプリが主流となってきた近年においてレコードやスピーカーの価値が再認識され、人気が高まっています。「文字」では、デジタルフォントが主流となりましたが、手書きの手紙や書道の価値は、いずれも低下していません。


AI生成物が量産されることによって、人間の手が生み出すものへの価値が高まるはずです。アナログゆえの希少性や風合い、味わい、といった非言語情報が伝達され、受け手に生き生きとした感動をもたらすと思うのです。


AIに仕事を奪われるのでないか?という懸念は、上記のような人間の感性を考慮していない発想なのかなと思います。馬車が自動車になったように、いつの時代にも新たなツールが出現し普及します。そして「職業」も劇的に変化していきます。



AIと著作権, 生成ai, クリエイター, 影響, 懸念


Comments


bottom of page